11月30日、ポーランド広報文化センター及びPolish Book Instituteの助成を受け、未知谷から、絵本『アウローラの仕事場』(ロクサーナ・イェンジェイェフスカ・ヴルベル著、ヨナ・ユング絵)が足達和子 氏の邦訳で刊行されました。この絵本に描かれているのは、人々が他人への思いやりを忘れてしまいがちな現代世界で、心が通う相手を見つけること、そして人生で大切なものは何なのかを読者に考えさせてくれる、感動的な物語です。
訳者の足達和子 氏は、長年ポーランド・日本間における文化交流に貢献されてきました。『日ポ・ポ日小辞典』の編纂者であり、著書には『ポーランドの民族衣裳』、『ショパンへの旅』、『“はなたれ小僧さま”とその他日本の昔話』、『モニカと、ポーランド語の小さな辞書』などがあります。邦訳書に、『贋作ショパンの手紙:デルフィナ・ポトツカへ宛てたショパンの手紙に関する抗争』、書簡集『シャファールニア通信』、『仕立屋のニテチカさんが王さまになった話』、『くつやのドラテフカ』、『ヘンリック・ヴェニャフスキ——ポーランドの天才バイオリニスト、作曲家』(ポーランド広報文化センター助成書)など。2015年には、ポーランド共和国カバレルスキ十字勲章を受章されました。