ポーランドの文化人・著名人に関する情報はポーランドについてのページでもまとめています。併せてご覧ください。

国外でポーランド文化の普及につとめている機関(いくつか抜粋)

フリデリク・ショパン研究所

フリデリク・ショパンの遺産の網羅的かつ全面的な普及・保護・研究・共有を行う、世界最大のショパン・センターです。研究所の多面的で多種多様な活動は、作曲家の作品と運命――豊かで、一義的でなく、彼の音楽と人物に魅了された新しい世代の聴衆・演奏家・研究者の前に、挑戦状と難題を突きつける――への回答です。NIFCは、世界で最も古く、最も権威のある音楽コンクールの一つ、ショパン国際ピアノコンクールを主催し、国際音楽フェスティバル「ショパンとショパンのヨーロッパ」を創設しました。それに加え、研究所は、コンクール主催者間の対話・協力のために立ち上げた共通の場である「ショパン・コンクール会議(Chopin Competitions Conference)」の枠内で、世界で催されているさまざまなショパン・コンクールと協力します。http://pl.chopin.nifc.pl/institute/

在クラクフ国際文化センター

歴史、美術・建築史、現象としての記憶、文化財保護、文化財管理のあらゆる側面について発言します。現代世界における遺産とその役割をめぐる国際的議論に貢献のおかげで、また発展しつつある交流によって、MCKは、国際協力(ユネスコ、V4、バルセロナ・プロセス〔欧州・地中海パートナーシップ〕、ベルリン・プロセス)と文化・知的協力における重要なパートナーとしての、ポーランドの地位を、堅固なものとすることを目指して、その使命を実現ます。MCKは活発な展示活動を行い、欧米パートナーと共同で国際夏期コースを企画します。文化、歴史、共和国(ジェチポスポリタ)の多文化的遺産、中欧研究に携わる外国人研究者のための奨学金プログラム「ポーランド宝典(Thesaurus Polonia)」を実施します。それだけでなく、当センターは、文化遺産管理分野での大学院課程「遺産アカデミー」の運営団体です。MCKは、また、広範囲な出版活動も展開しており、ポーランド語・英語による学際的機関誌「ヘリト――遺産、文化、現代」はその一例です。センターは一般読者向けインターネット百科事典「ペテルブルグにおけるポーランド」(www.polskipetersburg.pl)の刊行機関であり、MCK図書館は、文化遺産分野の学術文献を豊富に収集しています。https://mck.krakow.pl/

アダム・ミツキェヴィチ・インスティチュート

アダム・ミツキェヴィチ・インスティトゥート(IAMが専門とするのは、ポーランドと外国の文化機関の国際交流を企画し、芸術行事を共同製作し、視察旅行を計画し、ポーランド人芸術家に国際舞台での活躍の機会を与えることを通して、外国にポーランド文化を普及させることです。目的実現のために、当インスティトゥートは、オフライン活動(展示会、舞台、映画上映会、演奏会、フェスティバルへの参加)とオンライン活動を展開し、多種多様な手段を用います。著名な国外諸機関との協力のおかげで、また実施された企画によって、当インスティトゥートは、これまでに、イギリス、フランス、ロシア、イスラエル、ドイツ、トルコ、アメリカ合衆国、カナダ、オーストラリア、ウクライナ、リトアニア、ラトビア、エストニア、ハンガリー、チェコ、さらに中国、日本、韓国など、世界6大陸70か国にいる、6,000万人の外国人の受容者に、文化をお届けすることができました。https://iam.pl/pl  https://iam.pl/en

アダム・ミツキェヴィチ・インスティトゥートが開設・運営しているポータルサイトCulture.plは、日々更新される、ポーランド文化に関する情報サービスです。開けば、そこには、ポーランドと世界で催されるイベント情報の他に、たくさんの記事――芸術家の紹介記事、批評、エッセイ、さまざまな文化機関の紹介と情報――が見つかります。ポータルサイトは、ポーランド語、英語、ロシア語で運営されているほか、アジア言語(中国語、日本語、韓国語)の記事も追加されています。(PL: https://culture.pl/pl EN: https://culture.pl/en RUS: https://culture.pl/ru
JAP: https://culture.pl/jp/topic/asia KOR: https://culture.pl/kr/topic/asia
CHN: https://culture.pl/zht/topic/asia)

書籍研究所(インスティチュート・クションシュキ)

本の研究所(IK)が主たる目標にするのは、ポーランド文学の世界普及と書物と読書の国内浸透です。研究所は、外国市場における活動によって、知らせ、促し、説きます――ポーランド文学の翻訳者に対しては、ポーランドの本を翻訳するようにと、外国の出版者に対しては、彼らの翻訳を刊行するようにと、最も興味深い文学イベント主催者に対しては、そのプログラムにポーランド作家を加えるようにと。当機関は、「翻訳プログラム© Poland」を実施し、国際的な書籍見本市におけるポーランド・ブースの運営にあたります。研究所は、毎年、傑出したポーランド文学国外普及者に、「大西洋横断(トランスアトランティック)」賞を授与します。https://instytutksiazki.pl/

国立映画庫/視聴覚研究所(FINA)が使命とするのは、ポーランドの視聴覚文化遺産のデジタル化・収集・修復・普及、そして、最も価値ある映画文化作品を一般に広めることです。それに加えて、アーカイブの公開を通して、さまざまな文脈でデジタル・アーカイブ・コレクションを提供する国際規格に参加します。FINAは、現存するポーランド映画全作品(貴重な戦前映画コレクションを含む)を収集保存しています。研究所の専門業務は、映画の保存・修復、新しい視聴覚素材(映画、ラジオ・テレビ番組、映画・音楽関連出版物)の製作です。ヨーロッパの映画アーカイブ第一号として、4Kによる技術トラックを開設しました。幅広い必要に応える機器とポーランドのプロ・アマチュア映画で用いられるあらゆる映画フォーマットに対応したプログラムを備えています。https://fina.gov.pl/

音楽・舞踊研究所(ワルシャワ)(IMiT)は、プロの音楽家、舞踊家、芸術機関がそれぞれの使命を実現するのを支援します。ポーランド音楽大会と舞踊会議、さらには両文化界の経験の交流と思索の深化に向けて幅広い展望を開くような、催事を企画することを通して、ポーランドにおけるプロの音楽家・舞踊家の世界を発展させるために活動します。同時に、主題別の学会、舞踊・音楽分野における専門家を対象にしたワークショップと講習を主催します。IMiTは、専門的な報告・分析を作成し、当該分野の国内・国際機関との情報・経験の交換に加わります。https://imit.org.pl/

ズビグニェフ・ラシェフスキ記念演劇研究所(IT)の仕事は、ポーランド演劇界の出来事の記録・普及・活性化です。当研究所は、現代ポーランド演劇についての公的な議論を後援し、現代演劇をめぐる学術的考察の視野を広げ、研究・教育活動を行います。同時に、演劇に関心がある中東欧諸国出身の研究者・芸術家間の継続的な国際的・超民族的協力の場として、長期的かつ多方向的な企画を展開します。現代演劇の記録を集積するポーランドで最も広範な専門アーカイブを有します。ポーランド演劇のすべてが主題の最大のポータルサイト(www.eteatr.pl)、ポーランド語・英語による学術誌(www.polishtheatrejournal.com)、ポーランド映画のインターネット百科事典(www.encyklopediateatru.pl)を運営しています。https://www.instytut-teatralny.pl/

ポーランド史博物館(ワルシャワ)(MHP)は、ポーランドの国家・民族史の最重要テーマを、特に、議会政治の伝統、市民の組織と運動、自由と独立のための闘いに重点を置いて紹介します。当博物館は、外国の見学者にポーランド史と文化を興味深くかつわかりやすい方法でお見せし、それによってポーランドの国際的イメージ形成の分野で、積極的な働きかけを行います。国際的な対話――特に近隣民族との――に参加するのは、そのためです。当機関は、デジタル化された文化遺産と学術的資料の潜在力を活用することを目的に、その可能な限り幅広い提供を推進しつつ、自らの任務を開かれた方法で果たします。MHPは、最も興味深い歴史関連企画の主催者・作者・発案者の顕彰を目的にした、「年間最優秀歴史関連イベント」賞を運営します。https://muzhp.pl/pl

国立文化センター(NCK)は、ポーランド文化の発展・振興のために、さまざまな活動を提唱し実施します。教育・研究・研修活動を展開します。全国規模の助成金・奨学金プログラム、文化企画、並びに「衛兵所(コルデガルダ)」画廊を管轄します。NCKはまた、中東欧地域の文化創造者・芸術家が参加する大規模な連続企画を実現します。NCKの活動の一例は、ポーランド東部諸都市と東方パートナーシップ諸国の文化的協力を目的にした、「〔文化の東〕フェスティバル」、地域共同体の伝統に立ち返り、さまざまな時代とスタイルの音楽を紹介する中東欧国際音楽フェスティバルである、「〔音声晴朗(エウフォニェ)〕フェスティバル」です。https://www.nck.pl/

国立建築・都市計画研究所(NIAiU)は、社会意識の形成、建築・都市計画文化の振興、並びに20世紀の民族建築遺産の保存を目指す試みの実行を課題とします。それに加え、NIAiUは研究・展示・教育・出版活動を展開します。当研究所の主要な使命の一つは、建築家・地方自治体・公共空間利用者と、公共空間の質向上、その発展途上におけるバランスの維持、その設計・計画課程における合意形成を目的に、間断なく協力することです。https://niaiu.pl/

国立遺産研究所(NID)は、国内と世界におけるポーランド遺産の振興を、遺産についての情報収集と普及、文化遺産の価値と保護分野での社会意識の形成を通して行います。遺跡関連事業についての分析・意見の発表、遺産の危機分析と継続監視も担当します。NIDは、民族遺産保護のために活動する多くの国際機関・組織(ユネスコなど)と協働します。それに加え、遺跡を「歴史記念碑」に認定するプロセスの実施の調整と、ヨーロッパ最大の社会教育プロジェクトである、遺産振興を目的にした欧州評議会と欧州連合の共同企画「遺産の欧州デー」のポーランドにおける調整を行います。https://www.nid.pl/pl/

国立博物館学・収蔵物保護研究所(NIMOZ)が専門とするのは、博物館と博物館収蔵物に関する情報の収集と普及、博物館学と収蔵物保護分野での標準確定への協力です。それに加え、ポーランドの博物館管理の分野における発展の方向性を定め、世界博物館学の発展の最新傾向のポーランドへの普及にも与かります。博物館学におけるポーランドの最も重要な業績を国際舞台に広告することも、業務の一つです。NIMOZは出版活動並びに博物館職員の職業的資格向上を目的にした一連の講習を行います。https://www.nimoz.pl/

国立在外ポーランド文化遺産研究所〔ポロニカ〕の活動は、国外にあるポーランドの文化遺産の研究・保護・情報普及に注力します。保存・学術研究・教育・普及を旨とするさまざまな企画は、物質的文化遺産の保護、欧州・世界遺産の本質的な一部分として、また民族意識形成の一要素としての、その意義についての社会意識の広がりに影響を及ぼします。国際協力の一例は、ルヴフ(リヴィウ)の共通文化遺産の保護です。https://polonika.pl/

ポーランド映画芸術研究所(PISF)は、ポーランド映画についての情報を世界に広めることをその課題にします。当研究所は映画分野における国際協力、特に共同製作の提唱と映画産業振興を目的とするものを実現します。専門とするのは、外国におけるポーランド映画受容の拡大、映画祭・回顧上映・特別上映・学会・展示会の企画を通じての、国際市場におけるポーランド映画の認知度向上です。PISFはまた、世界における映画催事において、映画の作り手と専門家を支援する目的で、奨学金を授与します。https://pisf.pl/