4月20日、東京大学において、フランツ・カフカとブルーノ・シュルツの作品に焦点を当てたセミナー「カフカとシュルツ」が、ポーランド広報文化センターおよび東京大学人文社会系研究科現代文芸論研究室の共催により「カフカ・フェスティバル」の一環で開催されました。
阿部賢一(東京大学准教授)およびウルシュラ・オスミツカ(ポーランド広報文化センター所長)両氏による開会の挨拶に続き、久山宏一氏(東京外国語大学非常勤講師)と四元明日香氏(アニメーションプロデューサー)の講演、ピョートル・ドゥマワ監督のアニメーション映画『フランツ・カフカ』の上映が行われました。
セミナーの後半は、中東欧ユダヤ系作家・画家の文化混淆性をテーマに加藤有子(名古屋外国語大学教授)氏が講演を行い、フランツ・カフカ、ブルーノ・シュルツ、エフライム・モーシュ・リリエンが取り上げられました。
本セミナーは、フランツ・カフカが2023年に生誕140周年、2024年に没後100年を迎えることから、東京のドイツ、チェコ、ポーランド、オーストリア各国の文化センターが共同で実施してきたプロジェクト「Kafka Projekt 23→24」の一環として企画されました。プロジェクトを締めくくる「カフカ・フェスティバル」は2024年4月1日から5月20日まで開催され、渋谷のウォールアート、パネル展示、詩を聴くコンサート、VR体験、文学セミナーといった多彩なプログラムが用意されています。
写真:ポーランド広報文化センター