3.12.2025 イベント, その他, ニュース, 演劇・ダンス, 音楽

【レポート】2025年フォーラム・ポーランド会議

11月22日、駐日ポーランド共和国大使館にて、「ショパン国際ピアノコンクール100周年をひかえて」と題した会議がフォーラム・ポーランドの主催、ポーランド広報文化センターおよび駐日ポーランド共和国の協力により開催されました。

フォーラム・ポーランド副代表の白木太一氏(大正大学名誉教授)の開会の辞に続き、駐日ポーランド共和国大使館を代表してアグニェシュカ・クラウサ参事官による挨拶、およびポーランド国立フリデリク・ショパン研究所所長アルトゥル・シュクレネル氏からのヴィデオメッセージもスクリーンに映写されました。

会議では順に以下の登壇者による発表が行われました。

 

・青柳いづみこ氏(ピアニスト、文筆家、大阪音楽大学名誉教授)

「2025年ショパン国際ピアノコンクールを振り返って」

 

・多田純一氏(京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター客員研究員)

「日本におけるショパン受容 ―初期のショパン・コンクールは日本でどのように報じられたのか―」

 

・飯島聡史氏(ピアニスト、フォルテピアニスト、音楽学者)

「ショパン演奏におけるテンポ・ルバートの再考 ―「楽譜通り」の演奏とは?―」

 

・楠原祥子氏(ピアニスト、桐朋学園大学音楽部特任講師)

「ショパンのマズルカ―真髄探しの時代を経て自分のマズルカを奏でるに至るー」

 

発表に続き、日本のポーランド民族舞踊グループ「Tokio na zdrowie」による舞踏公演が行われ会議に花を添えました。ポーランドの民俗衣装に身を包んだ男女の若者たちが、ショパン やモニューシュコの楽曲に合わせ、「ヴァルツ~ポルカマズルカ」、「ハルカのマズル」、「クラコヴィアク」(いずれも振付はヤン・トウホ氏)を踊ったほか、クヤヴィアクやオベレクのステップの実演も行われました。

会議の閉幕にあたっては、ポーランド広報文化センター所長ウルシュラ・オスミツカ一等参事官が閉会の辞を述べました。会議にはフォーラム・ポーランドのメンバーやそのほかポーランドに関心を持つ100名以上もの参加者が集まりました。

 

フォーラム・ポーランドは2005年以来、ポーランドに関する様々なトピックを日本において広めることを旨として活動を続けている任意団体です。ポーランド文化・芸術・歴史・文学・社会科学など様々な分野における研究者同士の知識交流をはかるほか、ポーランドと関わりをもつ様々な日本の個人や団体同士をつなぐ役割も果たしています。フォーラム・ポーランドは年に一度、東京においてポーランドに関する会議を開催しており、学際的、あるいは学術的、あるいは一般向けの性格を持つものなど、毎回異なるバラエティに富んだテーマが設定されています。

 

写真:ポーランド広報文化センター

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