3.10.2025 - 23.10.2025 イベント, その他, ニュース, ビジュアルアート, 文学, 音楽

「素粒子、象とピエロギの素晴らしい国」展――ポーランド語世界のインタラクティブ展示EXPO2025にて開催

ポーランド語をテーマにした独創的な本『素粒子・象とピエロギと』の世界的なヒットを受け、スピンオフ企画のインタラクティブ展覧会が日本にやってきます。2025年10月3日、大阪のナレッジキャピタルで始まる「素粒子、象とピエロギの素晴らしい国」展は各国での成功を経て、人工知能のポテンシャルを活用するのは今回が初。アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート、一般社団法人ナレッジキャピタルと保田充彦氏(株式会社XOOMS)の協力によりAIモジュールが組み込まれ、進化を遂げました。来場者は書籍『素粒子・象とピエロギと』の内容に触発された人工知能との対話を楽しむことができます。ポーランドと日本の緊密な協力の下、新技術を取り入れ、これまで2020年ドバイ万博、ロンドン、スイスのバーゼルで大好評を得た本展覧会は、新たな体験への扉を開くものとなるでしょう。

本プロジェクトはポーランドの2025年大阪・関西万博参加に際してアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートが主催するPo!land ポ!ランド」イベントシリーズの一つ。ポーランド文化・国家遺産省の資金提供を受け、「未来を切り拓く遺産」のスローガンの下、ポーランド投資・貿易庁により運営されます

展覧会のベースとなった人気書籍『素粒子、象とピエロギとーー101語のポーランド』は、2018年の初版刊行以来、世界中の読者・メディアから称賛されており、2021年には柴田恭子氏の翻訳による日本語版が刊行されました。

言葉とアートによって繰り広げられるポーランド語の鮮やかな概観は、外国人読者を念頭に生み出されました。独創的で、わかりやすく、ユーモアあふれる方法で、ポーランドの文化、歴史と日常生活のエッセンスを巧みにとらえた100のポーランド語単語を紹介しています。ミコワイ・グリンスキ、マシュー・デイヴィスとアダム・ジュワフスキによって書かれた各単語の解説文は鋭い観察、好奇心をくすぐる言語のエピソードや文化の知識に満ち、画家・イラスト作家マグダ・ブルジンスカが、その魅力をさらに高める素晴らしい視覚の層を作り出します。

「素粒子、象とピエロギの素晴らしい国」展はこの本の成功に基づき、原作から着想を得たイラストや刺繍、テキスタイル、彫刻、ネオンサインやアニメーションなど、様々な視覚表現を通してポーランド語に親しんでもらおうとする試みです。展覧会ではオリジナルサウンドトラックが流されるほか、今回はさらに人工知能と会話ができる独自の体験型AIコンテンツが展示され、従来と異なる方法でポーランド語とポーランド文化に浸ることが可能となりました。来場者は、画面つきの特設パネルを通してAIと会話し、ポーランドに関する興味深い知識を得たり、ポーランド語の単語や正しい発音を学んだりすることができます。テクノロジーと文化がつながり、現代ならではの体験が生まれるのです。

本展覧会では、ポーランドと日本の文化的なつながりを、特に文学の分野に焦点を当てて紹介していきます。ノーベル文学賞受賞者ヴワディスワフ・レイモントの作品、タデウシュ・ミチンスキの幻想的なビジョン、そしてズビグニェフ・ヘルベルト、チェスワフ・ミウォシュ、ヴィスワヴァ・シンボルスカという、20世紀の傑出したポーランド詩人たちの作品に、日本から得たインスピレーションがどのように表されているか知ることができる内容となっています。

 

展覧会「素粒子、象とピエロギの素晴らしい国」は2025年10月3日から10月23日まで、大阪のナレッジキャピタルで開催。アート・ワークショップ、作者たちとの交流会や、キュレーターによるガイドツアーも行われます。

 

関連イベント

  • 2025年10月4日 13時〜16時

日本語と英語による展覧会ガイドツアー、書籍『素粒子、象とピエロギと――101語のポーランド』作者たちとの交流会、子ども・大人向けのアート・ワークショプ

  • 2025年10月5日 13時〜16時

日本語と英語による展覧会ガイドツアー、書籍『素粒子、象とピエロギと――101語のポーランド』作者たちとの交流会、子ども・大人向けのアート・ワークショプ

 

会場:〒530-0011 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪北館2F ナレッジキャピタル The Lab. みんなで世界一研究所

 

展覧会タイトル:「素粒子、象とピエロギの素晴らしい国」

ビジュアルコンセプト・イラスト・アニメーション:マグダレナ・ブルジンスカ

:ミコワイ・グリンスキ & アダム・ジュワフスキ

展示スクリプト:ミコワイ・グリンスキ & ベレニカ・グリンスカ

翻訳・コンサルテーション:柴田恭子

サウンドインスタレーション:クシシュトフ・パヴリク(Stream Media)

アニメーションナレーション:アダム・ジュワフスキ(英語)& 村上裕明(日本語)

AIコンテンツ制作:保田充彦(株式会社XOOMS)

プロジェクト・マネジャー:アガタ・オピェカ

企画・実施:シルヴィア・ヤブウォンスカ

アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート・チーム:ハルシュカ・コステツカ、パトリク・ラバン & パヴェウ・パフチャレク

主催・製作:アダム・ミツキェヴィチ・インスティテュート、ワルシャワ 2025

特別協力:一般社団法人ナレッジキャピタル

協力:ポーランド広報文化センター & 駐日ポーランド共和国大使館

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