2.09.2025 イベント, ニュース, 音楽

【レポート】「ショパン・コンクール」およびEXPO2025ポーランドパビリオン「ショパン・ウィーク」について

8月27日、駐日ポーランド共和国大使館において、第19回フリデリク・ショパン国際ピアノコンクールおよび大阪・関西万博ポーランドパビリオンでの「ショパン・ウィーク」プロモーションを目的とした記者発表会が、国立フリデリク・ショパン研究所およびポーランド広報文化センターの主催で開催されました。

ポーランド広報文化センターウルシュラ・オスミツカ所長による歓迎の挨拶に続けて、国立フリデリク・ショパン研究所所長アルトゥル・シュクレネル氏および広報宣伝部長アデリーナ・クモル氏、報道官アレクサンデル・ラスコフスキ氏より、今年ワルシャワで開催されるショパン・コンクール(10月2~23日)についての説明が行われました。

ジャパンアーツ二瓶純一取締役社長からは、第19回フリデリク・ショパン国際ピアノコンクールの優勝者による日本ツアーの概要についてご紹介がありました。続けて、大阪万博ポーランドパビリオン政府副代表マルタ・ジェリンスカ氏より、パビリオンにとってのフリデリク・ショパンの果たす役割とショパン関連イベントについてのお話を頂きました。会見中には、ダグマラ・フルガウ監督『日本のクヤヴィアク』、ヤクプ・ピョンテク監督『ピアノフォルテ』という2つのドキュメンタリー映画のトレイラーも上映されました。いずれもショパン・ウィーク中にポーランドパビリオンにおいて全編がご鑑賞いただけます。

記者発表会には日本のメディアを代表する80名の記者らが参加。会見で明らかになった内容は各種新聞雑誌やニュースサイトなどで数多く報道していただいております。

日本では長年にわたりショパンコンクールには大変大きな関心が寄せられてきています。今回のコンクールには世界中から642名もの参加応募がありました。予備予選会には28か国162名のピアニストが進出し、うち日本人は24名におよびました。今年12月には、ポーランド広報文化センター、国立フリデリク・ショパン研究所、ジャパンアーツの共催により、第19回フリデリク・ショパン国際ピアノコンクール優勝者記者会見を実施し、2026年に開催される優勝者日本ツアーについてご紹介する予定となっています。

東京で開催された記者発表会の場では、大阪・関西万博で開催される「ショパン・ウィーク」(8月28日~9月3日)における盛りだくさんのイベントプログラムについても紹介が行われました。「ショパン・ウィーク」オープニング式典には欧州議会議員で元文化・国家遺産大臣のボグダン・ズドロイェフスキ氏のご臨席を賜りました。式典が開催された8月29日にはナタリア・ククルスカと傑出したアレンジャーや指揮者たち、そしてワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の出演による特別コンサート「優しい弦」が行われたほか、ポーランド広報文化センターとの協力により実現したフリデリク・ショパンの手紙を朗読する催しが、19世紀当時の衣装を纏いショパン自身に扮した俳優、亀田佳明氏により3回にわたり行われました。

「ショパン・ウィーク」期間中、ポーランドパビリオンではポーランド国外に初めて持ち出されたフリデリク・ショパンの貴重な自筆原稿が2点展示されています。大阪・関西万博の訪問客はまた、カリグラフィーワークショップ、民族舞踊のデモンストレーション、歴史的ピアノに関するプレゼンテーション、およびポーランド人や日本人のアーティストらによる無数のピアノリサイタル、ジャズ・セッション、過去のショパン・コンクール入賞者である小林愛実、クシシュトフ・ヤブウォンスキをソリストに迎えてのワルシャワ・フィルハーモニー管弦楽団の演奏会など、数多くの催しを堪能することができました。

写真:ポーランド広報文化センター、国立フリデリク・ショパン研究所

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