「食から未来を創造する」をモットーに活動している「おいしい未来研究所」の公開講座『有賀薫の世界スープ探訪』～中欧編～の一環で、第1回講座（ポーランドのスープについて）が6月16日に東京永田町のMidori.soにて、また第3回講座（ジュレック試食ワークショップ）が7月6日に同渋谷のCafe Campanyにて開催されました。

第1回講座では歴史や地理を背景に育まれたポーランドの食文化について、ポーランド広報文化センターによるプレゼンテーションが行われ、ポーランドにはジュレックをはじめ数多くの特徴的なスープがあることを受講者の皆さんに知っていただきました。会場には根セロリをはじめとするポーランドで一般的な出汁野菜が揃えられ、その出汁の味や香りを体験したほか、スープ作家有賀薫氏がライ麦発酵液ジュルの仕込みを行いました。

第２回講座のチェコ編をはさんで迎えた第３回講座では、ジュルを用いて有賀氏が実際にジュレックを調理、受講者全員で味わいました。続いて、ポーランドの食文化の特徴の一つに発酵食材の活用があることを中心に、ポーランド、チェコ、日本の食文化の共通点やそれぞれ異なる特徴について受講者を交え議論し、各地に根差す食の知恵を学びました。いずれの講座も全体を通して受講者の皆さんからのご質問も非常に多く、ポーランドの食文化を知っていただくとても良い機会となりました。

写真：おいしい学校、ポーランド広報文化センター