6.06.2024 ニュース

パネル展 『ゼノさん、ありがとう』 オープニングセレモニー

2024年4月24日、駐日ポーランド共和国大使館にて、ゼノン・ジェブロフスキ修道士の来日した日(1930年)と命日(1982年)を記念した式典が行われました。

 

パヴェウ・ミレフスキ駐日ポーランド共和国大使の開会の挨拶に続き、ポーランド広報文化センター ユスティナ・ログスカ副所長が登壇し、パネル展 『ゼノさん、ありがとう』 の公開を正式に宣言しました。今回このオープニングセレモニーに際し、アメリカ合衆国よりゼノン修道士の甥でボストンのチェンストホヴァ聖マリア教区司祭のイェジ・ジェブロフスキ氏が来日しました。彼は式典において自身の叔父であるゼノン修道士について語りました。

 

続いてエンターテイメントユニット・自由の翼の皆さんが朗読劇 『ポーランドから来た風の使者ゼノ』 を披露し、最後は光塩女子学院(東京)の聖歌隊の皆さんが歌で式典を締めくくりました。

 

パネル展『ゼノさん、ありがとう』 は、ポーランド広報文化センターが「アリの街」実行委員会との協力のもと制作したものです。展示の内容は、ゼノン修道士の人生を描いた書籍 『ポーランドから来た風の使者ゼノ』 の著者である石飛仁 氏がシナリオを執筆、イヴォナ・メルクレイン青山学院大学教授が監修を務めました。

 

本展示は、日本で「ゼノさん」の愛称で親しまれたゼノン・ジェブロフスキの生涯を描いたもので、マクシミリアン・コルベ神父とともに宣教師として日本の地にたどり着いた長崎時代から始まり、第二次世界大戦直後の慈善活動、日本各地の路上生活者や生活困窮者への支援、また戦争によって家を失った人々の生活共同体「蟻の街」(東京)との関わりなどが取り上げられています。ポーランド出身であるゼノン修道士の慈善活動は、日本の大手新聞の一面を次々と飾り、今日に至るまで彼の存在は日本でも広く知られています。本展に関連して、「ゼノさん」を描いた書籍や、長崎のコンベンツアル聖フランシスコ修道会の貴重な年代記も紹介されました。

写真:駐日ポーランド共和国大使館、ポーランド広報文化センター

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