8.09.2025 イベント, ニュース

【レポート】EXPO 「ポーランド博物館の日」日波文化対話

大阪・関西万博におけるポーランド文化ウィーク(9月4日~10日)に際し、9月8日、ポーランドパビリオンのコンサートホールにてEXPO 「ポーランド博物館の日」日波文化対話が開催されました。

両国の機関を代表して、ワルシャワ蜂起博物館館長ヤン・オウダコフスキ氏、たばこと塩の博物館館長 菊池孝徳氏、京都国立近代美術館研究員 小野真司氏、ピースおおさか大阪国際平和センター専門職員 駒井詩子氏、ザヘンタ美術推進協会会員 ユスティナ・シルマン氏、裏千家正教授 杉本みちる氏、アダム・ミツキェヴィチ・インスティチュート パヴェウ・パフチャレク氏、ポーランド広報文化センター所長 ウルシュラ・オスミツカ氏が参加しました。

日本国際博覧会ポーランド政府副代表 マルタ・ジェリンスカ氏による開会のご挨拶により幕を開けた本会議では、まず両国の協力で実現したプロジェクトについて発表され、京都国立近代美術館とクラクフ国立博物館共催の《若きポーランド》-色彩と魂の詩 1890-1918 展や、9月5日に日本で6回目の展示会として横浜での開催が始まったワルシャワ蜂起博物館主催の「ワルシャワ。灰の中から甦る不死鳥」展などについて語られました。また、パヴェウ・パフチャレク氏は、大阪・関西万博へのポーランドの参加に伴うアダム・ミツキェヴィチ・インスティチュートによる文化プロジェクトを紹介されました。

たばこと塩の博物館館長菊池孝徳氏は、ヴィエリチカ岩塩抗博物館との長年の協力について話され、また、ヴィエリチカ岩塩抗博物館から東京に贈られた岩塩彫刻の聖キンガ像やヴィエリチカのシャンデリアのレプリカ、ポーランド王国1000年を記念したボレスワフ1世の王冠の彫刻も言及されました。ポーランド国王の王冠の彫刻は、大阪・関西万博のマウォポルスカ県ウィークで存在感を示す重要なシンボルとなったヤン・アントニ・バナシによる作品です。

ポーランド広報文化センター所長が司会を務めたパネルディスカッションでは、ポーランド日本文化プロジェクト実施の経験について登壇者が意見を交わし、本活動の協力における可能性と課題について議論しました。

今回の対話は、新たなプロジェクトのインスピレーションの源となり、大阪・関西万博におけるポーランド文化の広報プログラムの要となりました。

 

写真:ポーランド投資・貿易庁/Poland at EXPO

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