28.10.2024 ニュース

【レポート】『現代ポーランド音楽の100年』邦訳刊行記念イベント

1020日から22日にかけて、ポーランド広報文化センターはポーランド音楽出版社(PWM)協力のもと、『現代ポーランド音楽の100年』(ダヌタ・グヴィズダランカ 著)が白木太一 氏と重川真紀 氏の邦訳で音楽之友社より刊行されたことを記念する一連のイベントを実施しました。

 

ダヌタ・グヴィズダランカ氏による『現代ポーランド音楽の100年』は、ポーランドの音楽文化における過去100年を探る、読者にとってまさに魅力あふれる旅のような書籍。活き活きとした表現豊かな言葉が紡がれるこの本の中で、著者は1918年から2018年にかけてポーランドの芸術家たちの活動に影響を与えた最も重要な歴史的出来事を取り上げている。読者を謎に満ちた美の世界に惹きつけ、様式的文脈を紐解き、音楽を通した作曲家たちの訴えを伝えながら、忘れられつつある史実や逸話を思い起こさせる内容。過去を振り返りながら、音楽の未来を見据える一冊。PWNの書籍紹介文より)

 

上記邦訳の刊行を記念し、ポーランドの傑出したヴァイオリニストとして知られるアガタ・シムチェフスカがマスタークラスを開講。また彼女の弟である優れたピアニスト、ヴォイチェフ・シムチェフスキとともに、日本各地でコンサートも行いました。二人のコンサートプログラムには、ヘンリク・ヴィエニャフスキ、イグナツィ・ヤン・パデレフスキ、グラジナ・バツェーヴィチ、カロル・シマノフスキ、エミル・ムウィナルスキの作品が並びました。

 

1020日には、摺河祐彦 在神戸ポーランド共和国名誉総領事および山名誠 前在ポーランド日本国大使・現日本ポーランド文化交流協会理事長が主催する姫路ポーランド・フェスタにシムチェフスキ姉弟が出演し、ステージを華やかに飾りました。

 

また1021日には、京都市立芸術大学で開催された出版記念講演会のオープニングとしてもコンサートを開催。このイベントではポーランド音楽出版社のダニエル・チヒ社長がダヌタ・グヴィズダランカの書籍を紹介しながら、来場者にポーランド音楽の過去100年の歴史について語りました。翻訳に携わった白木太一 氏と重川真紀 氏は、ポーランドの歴史と書籍の翻訳作業について解説を行いました。

 

一連の出版記念事業を締めくくる企画として、音楽姉弟は洗足学園音楽大学でもコンサートを行いました。同大学の創立100周年記念イベントの一環でもある二人のコンサート後には、アガタ・シムチェフスカによるマスタークラスも開講されました。

 

本プロジェクトは、ポーランド共和国文化・国家遺産省およびアダム・ミツキェヴィチ・インスティチュートの助成を受けています。

 

写真:ポーランド広報文化センター、洗足学園音楽大学

 

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