11月22日~28日、東京の恵比寿ガーデンシネマにおいて、第13回ポーランド映画祭が開催されました。映画祭の監修はイェジ―・スコリモフスキ監督が務め、マーメイドフィルム、VALERIA、スコピヤ・フィルム、ポーランド広報文化センターおよびアダム・ミツキェヴィチ・インスティテュートの主催で実施されました。
今年の映画祭で特に注目されたのは、ドロタ・コビエラ(DKウェルチマン)監督とヒュー・ウェルチマン監督による映画『農民』の日本初上映。 本作品の上映に先立ち、プロモーションの一環として、11月15日、東京の第一生命ホールにて、映画『農民』の音楽を担当したL.U.C.ことウカシュ・ロストコフスキと、ポーランドのアーティストで構成されたレベル・バベル・フィルム・オーケストラ、そして東京室内管弦楽団の共演によるスペシャルコンサートも開催されました。また、映画『農民』は、ポーランド広報文化センターの尽力により、京都で開催のヒストリカ国際映画祭(12月3日~8日)でも上映されています。
また映画祭期間中には、ワルシャワで5年に1度開催されるショパン国際ピアノコンクールの参加者にフォーカスを当てた長編ドキュメンタリー映画『ピアノフォルテ』も上映されました。注目を集める国際コンクールと、それに参加した若いピアニストたちの物語。同コンクールには日本人アーティストも参加しており、特にピアニスト夫婦としても知られる 小林愛実さんと反田恭平さんは、かつての参加者として日本でも人気のある存在です。映画『ピアノフォルテ』は、映画祭開催期間中の11月25日に、ニューヨークで開催された国際エミー賞の授賞式にて、芸術番組部門の最優秀賞を受賞しました。
今年、ワルシャワ蜂起の勃発から80周年を迎えるにあたり、ポーランド映画祭ではヤン・コマサ監督の作品『リベリオン ワルシャワ大攻防戦』も上映されました。同じくヤン・コマサ監督の作品である『聖なる犯罪者』、『自殺ルーム』、またミハウ・クフィエチンスキ監督の『フィリップ』も上映されました。
上映会には特別ゲストとして、ポーランド映画の専門家である久山宏一先生が、映画『農民』の歴史的・道徳的背景を日本の観客に紹介したほか、ピアニストでショパン・コンクール参加者でもある木米真理恵さん、通訳者のマルタ・カルシさんも登壇しました。
本イベントに関する詳細および上映スケジュールは、映画祭公式ウェブサイトでご覧いただけます:https://www.polandfilmfes.com/
写真:ポーランド広報文化センター











