5月18日、第15回となるポーランド・フェスティバルが、六本木ヒルズアリーナで開催されました。この催しはポーランド広報文化センターが主催者となり、駐日ポーランド共和国大使館とポーランド政府観光局（ZOPOT）の協力、および在日ポーランド商工会議所（PCCIJ）の後援を受けて行われました。

ポーランド・フェスティバルは、ポーランドそのものとポーランドの文化、およびポーランドの企業や製品を紹介する催しとしては日本最大規模のものであり、毎年開催されています。パヴェウ・ミレフスキ駐日ポーランド共和国大使とウルシュラ・オスミツカ ポーランド広報文化センター所長による挨拶の後、ポーランド語歌曲をレパートリーとする日本の混声合唱団「キヤンキ」がポーランド・フェスティバル2024のステージの幕開けを飾りました。

観客の大きな関心を集めたのは地方の伝統文化を披露するグループです。民族合唱舞踊団「シロンスク」、マウォポルスカ地方の民俗舞踊団ミストコヴィアニェ、オーストラリアで活動するポーランド舞踊団「ククウェチュカ」が、見事な舞踊と歌、器楽演奏を披露しました。

ポーランドの傑出したジャズ・ミュージシャンたちもフェスティバルのステージに登場しました。アダム・ピェロンチク（サクソフォン）、ヴォイチェフ・マゾレフスキ（ギター）、ヨアンナ・ハルシュカ・ソコウォフスカ（ヴォーカル）、そして「Jazz po Polsku～ポーランドのジャズ～“世界一周”プログラム」に参加するアーティストであるピョートル・ダマシェヴィチ（トランペット／キーボード）、アレクサンドラ・クリンスカ（ヴァイオリン）です。

弦楽五重奏団 「ヴォウォシ」とサクソフォン四重奏団「The Whoop Group」のメンバーも、今年のフェスティバルで大反響を呼びました。またDJ Yama a.k.a. SahibとDJ Paulaは、ポーランドのジャズとポップスのヒット曲の数々を紹介しました。ポーランド・フェスティバル2024出演のために特別にポーランドから来日したアーティストたちは、フェスティバル以外の場でも、東京各地、千葉、大阪、高崎、瀬戸内で公演を行いました。一部の公演は、文化・国家遺産省、アダム・ミツキェヴィチ・インスティチュート、EUジャパンフェスト、マウォポルスカ県庁の支援、および各地の地元パートナーとの協力のもとで実現しています。

フェスティバル中、民俗舞踊団ミストコヴィアニェによる主催の刺繍ワークショップ、Art.wineによる油絵のワークショップ、LOTポーランド航空主催の豪華商品抽せん会も開催されました。

駐日ポーランド共和国大使館のイニシアティヴにより、ポーランド・ビジネス・クラブ、社会福祉法人福田会、ポーランド広報文化センターの協力のもと、会場では能登半島地震の被災者のための募金活動が行われました。

ポーランド・フェスティバル2024は、「ポーランド文化遺産の日～Polish Heritage Days～」の一環としても開催されました。駐日ポーランド共和国領事および駐日ポーランド共和国大使館領事部職員は、子どもたちのために創造的空間を用意し、ポーランドの切り絵や手工芸品のワークショップ、民族衣装の展示を実施。子どもたちはまた、ポーランド流の特別なサプライズを用意してくれたコメディアンによるマジックショーや、フェイスペインティングにも参加しました。こうしたワークショップの参加者には、ポーランドからのお土産品がプレゼントされました。

フェスティバルにはポーランドの企業やポーランド製品の輸入業者も招待されました。LOTポーランド航空、ASAGAO（ハンドメイド籠製品、コットン製品）、メテオAPAC（乗用車用チャイルドシート）、東欧雑貨店Obchod（雑貨）、POTTERY AND HONEY（ボレスワヴィエツ陶器、蜂蜜）、テクノポート（ペットアクセサリー）、ポーリッシュ・ポタリー・ガーデン（ボレスワヴィエツ陶器）、 KARMELLO（チョコレート）、クリエイク（YOPEナチュラルコスメ）、グランナジャパン（ボードゲーム）、Books&Caféドレッドノート（本、コーヒー）、エスプリマ（琥珀ジュエリー）、lilia（ボレスワヴィエツ陶器）、ミール・ミィ（蜂蜜酒）、ケイ・エム・トレーディング（食品）、ユーロギフトジャパン（MoiMiliブランドのホームアクセサリー）の皆さんが出展されました。

来場者は、ソーセージ、ビゴス（キャベツや肉の煮込み）、プラツキ（じゃがいものパンケーキ）、豆のスープ、ピェロギ（ポーランド風餃子）、ポンチキ（ポーランド風ドーナツ）、コンポート、ポーランドの製法で日本で醸造されたクラフトビールをはじめとするポーランド料理や飲料を堪能することができました。

フェスティバルの様子はぜひこちらの動画でご覧ください。

動画：ポーランド広報文化センター／マチェイ・コモロフスキ

写真：ポーランド広報文化センター／ユスティナ・フェイフト