21.11.2024 イベント, ニュース, ビジュアルアート, 文学, 映画, 音楽

【レポート】映画『農民』スペシャルコンサート in 東京

去る11月15日、東京の第一生命ホールにて、2024年アカデミー国際長編映画賞ポーランド代表作である『農民』による映像と音楽のスペシャル・コンサートが開催されました。

本コンサートのステージには、映画の音楽を担当したL.U.C.ことウカシュ・ロストコフスキの指揮で、ポーランドの民族楽器奏者たちから成るレベル・バベル・フィルム・オーケストラが出演しました。今回ポーランドから来日したのは、マリア・ポミャノフスカ(プウォツク地方のフィドル/ビウゴライ地方のスカ)、カロリナ・スクシンスカ(ハーディ・ガーディ/ヴァイオリン)、ピョートル・コピェツ(アコーディオン)、バルトシュ・ニェビェレツキ(パーカッション)、ラドスワフ・デルーバ(VJ)の5名で、彼らが橘 直貴 氏の指揮する東京室内管弦楽団と共演しました。

スラヴの民俗音楽にインスパイアされたこの唯一無二の日本・ポーランド合同コンサートを通して、伝統的民俗楽器が紹介され、そのステージを飾ったアーティストたちには会場を埋め尽くした700人の来場客から喝采が送られました。

本公演は、ポーランドの作家であるヴワディスワフ・レイモントの『農民』がノーベル文学賞を受賞してからちょうど100年を迎える今年の記念事業でもあります。コンサートはポーランド・ナショナル・ファンデーションの助成を受け、ポーランド広報文化センターとレベル・バベル・フィルム・オーケストラが共同で実施したものです。

またコンサートの前日には、駐日ポーランド共和国大使館にて、作曲家ウカシュ・L.U.C. ロストコフスキとレベル・バベル・フィルム・オーケストラのアーティストメンバーを迎えての集いが催されました。イベントでは、アーティストたちが伝統的民俗楽器を紹介し、映画『農民』の音楽制作の裏側を語りました。ミニコンサートも実施され、ポーランド前世紀転換期に花開いた〈若きポーランド派〉の色彩が、実写映像をもとに作成された油絵調のアニメーションと共に披露されました。

本企画は、今月東京で開催されるポーランド映画祭(11月22日~28日)で日本初公開となる、ドロタ・コビエラ(DK・ウェルチマン)監督およびヒュー・ウェルチマン監督による映画『農民』のプロモーション事業の一環として開催されたものです。

 

コンサートのダイジェスト動画はこちら: https://www.youtube.com/watch?v=Z-LHZXYl7To

ダイジェスト動画制作: ポーランド広報文化センター/マチェイ・コモロフスキ

写真: ポーランド広報文化センター/マチェイ・コモロフスキ 

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