ワルシャワ・ゲットー蜂起勃発80周年記念日にあたる4月19日、東京のシナゴーグ(ユダヤコミュニティセンター)で、ヤーノシュ・ツェグレディのピアノ演奏会とポーランドのユダヤ人歴史博物館POLIN(ワルシャワ)マリウシュ・ヤスションプ博士の講演が行われました。
催しは、第二世界大戦中最大のユダヤ人武装抵抗運動であり、同時にヨーロッパの占領地区で最初の都市蜂起であったワルシャワ・ゲットー蜂起への敬意の表明でした。この日は、ホロコーストの犠牲者を追悼するイスラエルの休日ヨム・ハショア(ユダヤ暦に従って、4月17日の夕刻から4月18日の夕刻まで)と同時期に重なりました。
夕べの集いの冒頭、ラビのアンドリュー・シアー(日本ユダヤ教団)、ギラッド・コーヘン駐日イスラエル大使、パヴェウ・ミレフスキ駐日ポーランド共和国大使、クレーメンス・フォン・ゲッツ駐日ドイツ連邦共和国大使が開会の言葉を述べました。
パヴェウ・ミレフスキ大使は、スピーチの中で、この日にイツハク・ヘルツォグ イスラエル大統領とフランク=ヴァルター・シュタインマイヤー ドイツ連邦大統領がポーランドを訪問し、ワルシャワ到着後、アンジェイ・ドゥダ ポーランド共和国大統領とともに、ワルシャワ・ゲットー蜂起勃発80周年記念日の関連行事に出席することの象徴的意義に言及しました。
ウルシュラ・オスミツカ ポーランド・広報文化センター所長は、ポーランドのユダヤ人歴史博物館POLINが提唱した毎年恒例の教育・社会的運動〈スイセン〉の趣旨を説明し、出席者に折り紙のスイセンを手に持っての集合写真撮影を提案しました。
続いて、ヤーノシュ・ツェグレディのピアノ演奏会が開かれました。ユダヤ系ハンガリー人のピアニスト・作曲家で、ホロコーストを生き延び、ニュージーランドで育ち、ドイツで勉学を積み、今は長年にわたって日本に住んでいます。演奏会のプログラムは、『イーディッシュの歌』、ヤーノシュ・ツェグレディ作曲の『招魂 2』、フリデリク・ショパンの『ポロネーズ ハ短調 作品番号40の2』でした。
演奏会終了後、ポーランドのユダヤ人歴史博物館POLIN(ワルシャワ)の教育問題主任専門員マリウシュ・ヤスションプ博士による講演が行われました。
催しは主催者のNPO法人ホロコースト教育資料センター(Kokoro)が、共催者の駐日イスラエル大使館、日本ユダヤ教団(JCJ)、ポーランド広報文化センターと協力して行われました。
駐日ポーランド共和国大使館と駐日ドイツ連邦共和国大使館が企画の名誉後援者を務めました。
写真:©LIFE.14