13.09.2021 ニュース

スタニスワフ・レム生誕100周年

スタニスワフ・レム(1921年9月12日〔または13日〕ルヴフ〔現リヴィウ〕生まれ、2006年3月27日クラクフで死去)――ポーランドSF最大の作家、哲学者、未来学者、エッセイスト。
ポーランド共和国下院の決定により、本年はレム記念年を祝っています。
レムの作品は、科学技術の発達、人間の本質、知的生命間の相互理解の可能性、宇宙に占める人間の場所などのテーマを取り上げています。ユニークなユーモア感覚に恵まれ、それによって世界中の読者から称賛されています。
彼の著作は40以上の言語に翻訳され、総発行部数は3千万部を超えています。またアンドレイ・タルコフスキー、アンジェイ・ワイダ、スティーヴン・ソダーバーグなどの監督によって、たびたび映画化されてきました。『ソラリス』『インヴィンシブル』『泰平ヨンの航星日記』『電脳の歌』『ロボット物語』などの小説は、SF文学の永遠の古典となりました。

彼は自作の中で、文明の技術的発展のマイナスの影響に警告を発し、その理論的著作と未来予想は宇宙における人類の場所を規定し、人類の運命を予測することに重要な影響を与えています。
9月12日には、国書刊行会から<スタニスワフ・レム・コレクション>第Ⅱ期が刊行開始。9月下旬の『インヴィジブル』を皮切りに、計7冊が発売予定です。
https://www.kokusho.co.jp/special/2021/08/post-17.html

これまでに日本語訳で刊行された作品(一部 ―― 『星からの帰還』(1968)、『枯草熱』(1979)、『エデン』(1980)、『金星応答なし』(1981)、『天の声』(1982)、『完全な真空』(1989)、『ソラリス』(2004)、『大 失敗』(2007)、『主の変容病院』(2017)。
また、スタニスワフ・べレシ教授がレムについて話したビデオ(https://youtu.be/MXHiD0kU9-0 )や、駐日ポーランド共和国大使館作成のレムに関するコミックもご覧ください。; https://instytutpolski.pl/tokyo/stanislaw-lem-comic/

画像:プレス用資料 アダム・ミツキェヴィチ・インスティチュート、KBF

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