14.09.2021 イベント, ニュース

ペンデレツキの庭を発見しよう

クシシュトフ・ペンデレツキ(1933年11月23日~2020年3月29日)

現代ポーランドにおける最大の作曲家、指揮者、クラシック音楽の巨匠。グラミー賞を5回受賞。「広島の犠牲者に捧げる哀歌」は、インターナショナル・ロストラム・オブ・コンポーザーズを受賞。

ペンデレツキは、時間を見つけては自身が設計した庭で過ごすことが好きだった。この庭に敬意を表し、アダム・ミツキェヴィチ・インスティチュートはデジタル空間における「ペンデレツキの庭」を計画した。

デジタル「ペンデレツキの庭」は、この作曲家の作品、インスピレーション、背景に触れることのできる場所。彼の生涯と生み出した作品についてを読んだり、コンサートに耳を傾けたり、ルスワヴィツェの実際の庭のバーチャル散歩に出かけ、そこに生える植物の種類を知ることもできる。

この企画は、ルスワヴィツェにある庭をデジタルで再現することを目的としており、実際の庭は、植物を愛するペンデレツキの、音楽とは異なる大作である。レーザーの高度な技術を用いて庭をスキャンし、そこに音楽と、自然の音を共存させた。彼が気に入っていた木、近代文化の傑作、友人たちとの想い出などを合わせ、クシシュトフ・ペンデレツキの世界を創り出した。

アダム・ミツキェヴィチ・インスティチュートはペンデレツキの庭に関連し、レコードを制作。1964年にペンデレツキが作曲した映画『グダンスクの画家たち』のサウンドトラックと、ペンデレツキの音楽に影響を受けたポーランドの現代音楽家パヴェウ・ロマンチュク、ロベルト・ピオトロヴィチ、スカルペル・ドゥエットらの作品が入っている。

レコードのほか、インターネット上でも無料で聞くことができる。https://soundcloud.com/culturepl/sets/pendereckis-garden

Photo: Bartek Barczyk

木の横に立った時、前衛的な音楽や、感情が揺さぶられる映画音楽が聞こえてきたら?ペンデレツキの作品のほか、彼に影響を受けた作品の数々も聞くことができる。

「演奏する木」というタイトルのもと、庭の木々の紹介と、音楽作品を組み合わせた企画。ペンデレツキが遺した「音楽の中には自然が映し出されている」という言葉がアイデアの源となっている。 VRを使ったペンデレツキの庭の散歩
マエストロの屋敷、イタリア庭園などがみられる庭を散歩することができ、音楽のそよ風に吹かれることも可能。

どれにしようか迷っている間にも、マエストロ・ペンデレツキの作品が聞こえてくる庭の入り口はこちら。

https://pendereckisgarden.pl/en

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