7.03.2025 イベント, その他, ニュース

【レポート】ロシアによるウクライナ全面侵攻から3年――映画「PEOPLE」上映

ロシアによるウクライナ全面侵攻から丸3年となるのを機に、ポーランド広報文化センターは映画「PEOPLE」の日本語字幕作成および同作の上映会を企画・開催しました。映画「PEOPLE」はマチェイ・シレシツキ監督およびフィリップ・ヒレスラント監督の作品で、Polish Film Instituteの共同助成を受け、ワルシャワ映画学校により制作されました。上映会は、2月27日にシアター・イメージフォーラムにて、2月28日に映画美学校にてそれぞれ催されました。

映画「PEOPLE」は実話に基づく戦争映画で、自らと自身の大切な人々の命を守るために絶望的な戦いに身を投じることを余儀なくされた5人の女性たちの視点から、ウクライナの地で起こっているロシアの戦争犯罪と軍事侵攻を描いています。本作品はポーランド・ウクライナ共同制作で、マリア・シュトファ、オクサナ・チェルカシナ、ツェザリ・パズラなどが出演しています。東京での上映会は、ポーランドの発案による「3周年:危機の中での団結」プログラムの一環として行われ、長年にわたりロシアによって引き起こされているウクライナの悲劇を、改めて世界中に訴える場となりました。

上映会は、ポーランド広報文化センター所長による挨拶から始まりました。スピーチの中で所長はウクライナの民間人の悲劇に言及し、ウクライナに対するポーランドの揺るぎない支援を再確認しました。映画上映後には、ウクライナ出身の俳優マリア・シュトファさんとの交流会があり、彼女はポーランドにおける撮影現場での経験や、ウクライナから避難した際の様子、毎日の生活などについて話をしてくれました。また客席からの質問にも熱心な様子で答えてくれました。

2月27日のプレミア上映には、駐日ウクライナ大使セルギー・コルスンスキー氏をはじめ、ウクライナ文化センターの職員、その他外交関係者や学術界、各文化機関、在日ポーランド人コミュニティ、ウクライナ人と日本人コミュニティの代表者たちが出席しました。

今回の企画は、ポーランド共和国外務大臣ラドスワフ・シコルスキ氏の来日期間中に行われ、駐日ポーランド大使館および駐日ウクライナ大使館の後援を受けています。

写真:ポーランド広報文化センター

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