4月19日、京都国立近代美術館にて、関口時正教授による講演会「〈若きポーランド〉とは何か?」が開催されました。
この講演会は、京都国立近代美術館で2025年6月29日まで開催されている展覧会「〈若きポーランド〉色彩と魂の詩(うた) 1890-1918」の関連イベントの一環として、ポーランド広報文化センターにより企画・実施されたものです。
同展の観覧に訪れた観客の方々が参加して行われたこの講演会では、関口先生が自身の最新の書下ろし書籍である『若きポーランド手がかり』(ポーランド広報文化センターの助成により未知谷より出版)をもとに、ポーランド文化史における〈若きポーランド〉という「状況」、代表的な芸術家やその作品を、画像・音源を交えつつ、大変興味深く紐解いて下さいました。関口先生は来月、5月31日にも再び同会場に登壇、ポーランドを代表する詩人の一人ユリウシュ・スウォヴァツキの劇詩『アンヘッリ』の自身による邦訳(近日刊行予定)を紹介しつつ、同作が〈若きポーランド〉の芸術家に与えた影響について講演されます。
関口時正先生はポーランド文学の傑出した翻訳者であり、また日本におけるポーランド文化の紹介・普及にも大変貢献されてきました。これまでに、ポーランド外務大臣表彰(2007年)、ポーランド共和国大統領よりポーランド共和国功労勲章「オフィツェルスキ十字勲章」(2009年)、ポーランド共和国文化・国家遺産大臣より文化功労章「グロリア・アルティス」銀メダル(2015年)、ポーランド共和国大統領よりポーランド共和国功労勲章「コマンドルスキ十字勲章」(2020年)をはじめとする多数の賞・勲章を授与されています。2021年には、国外におけるポーランド文学の素晴らしいアンバサダーに対してThe Polish Book Instituteから贈られる最高賞「トランスアトランティック賞」も受賞されました。さらに本年3月26には、駐日ポーランド共和国大使館において、ポーランド共和国文化・国家遺産省ハンナ・ヴルブレフスカ大臣より直々に文化功労賞「グロリア・アルティス」金メダルを受章されました。
写真:ポーランド広報文化センター





