30.11.2023 イベント, ニュース, 文学

ヨーロッパ文芸フェスティバル2023(東京)――ポーランド関連行事

11月21~26日、駐日欧州連合代表部、EU加盟国大使館・文化機関主催、第7回ヨーロッパ文芸フェスティバル(東京)が催されました。

 

フェスティバルの一環として、ポーランド広報文化センターはギリシャ大使館と共同で、ポーランドとギリシャのノーベル賞詩人に捧げる文学の集い「ミューズのダンス・詩の最高傑作 ノーベル文学賞受賞詩人の紹介:シンボルスカ、エリティスとセフェリス」を、11月21日に板橋区立中央図書館で実施しました。

広報文化センターは、芥川賞をはじめとする多くの文学賞受賞者である日本の作家・詩人の池澤夏樹氏に参加をお願いし、氏は講演「ヴィスワヴァ・シンボルスカと茨木のり子、ポーランドと日本」の中で、ヴィスワヴァ・シンボルスカの作品に魅了されていると語り、詩人のスタイルの特徴を紹介し、彼女の詩を数編朗読しました。また、ヴィスワヴァ・シンボルスカの作品を有名な日本の詩人茨木のり子と比較しました。

 

講演と同時に、日本で出版されたポーランド関係書籍とTokyo Art Book Fair 2023(11月23~26日 東京都現代美術館)に参加した、Polish Graphic Design財団所属アーティストたちによって選び抜かれた美術書が展示されました。

 

ポーランド広報文化センターは、ヨーロッパ文学の抜粋を紹介する特別ウェブサイト「ヨーロッパへの窓」作成にも参加しました。そこには、ヴィスワヴァ・シンボルスカの詩を沼野充義教授が翻訳した「瞬間」も掲載されています:https://eulitfest.jp/windows-to-europe2023/pl/entry-254.html

 

ヴィスワヴァ・シンボルスカに捧げるイベントは、ポーランド詩人の生誕100周年に合わせてポーランド共和国下院が制定したヴィスワヴァ・シンボルスカ年の一環として催されました。

 

同センターはまた、最新のヨーロッパ文学の日本における紹介を目的とする、駐日EU代表部提唱による文学プロジェクト「ああいう、交遊、EU文学」にも加わりました。プロジェクトの一要素となっているのが、ヨーロッパで開かれている文学フェスティバルやコンクールを含む、ヨーロッパ文学に関する最新情報を集積したウェブページhttps://eubungaku.jp/です。ポーランドに関するブックマークでは、ポーランドの文学イベントを知り、ポーランドに住み捜索する日本作家・スプリスガルト友美のインタビューを聴くことができます。

「ああいう、交遊、EU文学」プロジェクトは、11月23日、「変容することばたち」イベントによって幕を開けました。その中でヨーロッパ文学の翻訳者たちは、自分のお気に入りの近刊または未刊行の日本語訳書を紹介しました。パネルディスカッション「AI時代の文芸翻訳」と日本で刊行されたヨーロッパ書籍展も催されました。

 

ポーランド広報文化センターは、毎年、秋に催されるヨーロッパ文芸フェスティバル(東京)に参加しています。

 

写真:ポーランド広報文化センター

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