6.12.2022 イベント

【レポート】 フォーラム・ポーランド2022年会議(東京)

2022年12月3日、駐日ポーランド共和国大使館にて、ポーランド広報文化センターとの協力の下、フォーラム・ポーランドが主催する学術会議が開かれました。

本年度会議のテーマは、「ポーランドと日本のはざまに生きる」。集いでは、さまざまな専門を代表する日本在住ポーランド人が講演者として登壇しました。

フォーラム・ポーランド代表田口正弘教授の開会の辞の後、パヴェウ・ミレフスキ駐日ポーランド共和国特命全権大使が歓迎の挨拶を述べました。続いて以下のプレゼンテーションが行われました。

ウカシュ・オスミツキ(駐日ポーランド領事) 「領事の見た日本と在日ポーランド人」

イヴォナ・メルクレイン(青山学院大学教授) 「ポーランドと日本を結んだ 人道支援の歴史と現在」

ニコデム・カロラク(InlanDimensions国際芸術祭2021芸術総監督)「偶然と想像――日本だけにとらわれない閑談」

ピーター・R・スシツキ(在日ポーランド商工会議所【PCCIJ】会頭)「日ポ間のビジネス・経済関係の構築について」

三井レナータ(東京外国語大学ポーランド語講師) 「日本 での37年を振り返って」

ウルシュラ・オスミツカ ポーランド広報文化センター所長の閉会の辞の後、集いに参加した人々は、ポーランドのアーティスト アンナ・チボロフスカのピアノ・ミニリサイタルを聴きました。演奏されたのは、初期ロマン派の作曲家マリア・シマノフスカの楽曲。会議には、フォーラム・ポーランドの会員やポーランドに関心を持つ人々約60名が参加しました。

フォーラム・ポーランドは、2005年から日本で活動している組織です。フォーラム・ポーランドの活動目的は、ポーランド・日本間のより広い交流とより深い理解への寄与、日本人へのポーランド情報提供、さらにはポーランドとつながりのある日本人社会の統合です。

フォーラム・ポーランドの創設者は、二人の研究者です――関口時正教授(文化学者、文学研究者、東京外国語大学名誉教授)と現代表の田口正弘教授(現代経済史、岡山大学)です。

フォーラム・ポーランドは、2005年から毎年東京で、ポーランドがテーマの全国会議を催しています。会議の性格は学際的・学術的、または啓蒙的です。会議は日本語で行われます。会議は日本にポーランド情報を広報する重要な出来事で、数十名が参加します。

フォーラム・ポーランドはまた、ポーランド古典文学の翻訳、歴史的史料の翻訳、音楽学分野の楽譜・刊行物を含む、広範囲の出版企画を体系的に実現しています。毎年、ポーランド広報文化センターとの協力で、「ポーランド古典文学叢書」「ポーランド史叢書」「ポーランド声楽曲選集」の3シリーズから、刊行物が出版されています。

 

写真:フォーラム・ポーランド/白木太一教授

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