3.11.2020 - 29.11.2020 演劇・ダンス

ダンス公演「EXODUS」

ポーランド国立民族合唱舞踊団「シロンスク」オンライン公演『Exodus/エクソドゥス』

ポーランド国立民族合唱舞踊団「シロンスク」は、現在取り組んでいる企画「インスピレーション溢れる舞踊―フォークロアから現題まで」の一環で、ダンスパフォーマンス『Exodus/エクソドゥス』を披露します。本来であれば、来日ツアーを組む予定でしたが、新型コロナウイルスの世界的感染拡大に伴い、録画のインターネット配信という形でのご紹介となります。

このパフォーマンスは、文化の変遷、すなわち伝統芸術と現題アートといった「遷り変わる」ダンスパフォーマンス・テクニックの連鎖を表現しており、ポーランドの作曲家の巨匠ヴォイチェフ・キラルの音楽を通して、幸福、願望の実現、人々との親密性を求める旅としての「人生」を示す試みです。

振付師のミハウ・ズプコフが着想を得たのは、1920年~22年に、当時シベリアに抑留されていたポーランド人の孤児たちを、日本赤十字社および日本政府が救済、敦賀港を経由して来日したことでした。本2020年は、その歴史的かつ人道的出来事から100年にあたります。「エクソドゥス」は、移住、移民、大移動という意味を持つ言葉です。

なお、公演のほかにポーランドの民族舞踊3点―ポロネーズ、クラコヴィアク、トロヤクの振り付けレッスン動画もあり、一緒に踊ってみることも可能です。
今回の公演は、録画配信となりますが、敦賀、東京、札幌、大阪、瀬戸内においては鑑賞会が企画されています。

鑑賞会日程:

敦賀 2020年11月3日(火・祝) きらめきみなと館

東京 2020年11月9日(月) 両国シアターX(カイ) 詳細

札幌 2020年11月21日(土) 札幌エルプラザ 詳細

大阪 2020年11月29日(日) 東大阪市文化創造館 詳細

瀬戸内 2020年11月29日(日) 瀬戸内市民図書館 詳細

 

インターネット配信(全鑑賞会終了後の公開)

公開と同時に、ポーランド広報文化センターのウェブサイト、Facebook、Twitterでお知らせします。

 


ミハウ・ズプコフ(プロフィール):
ペルミ(ロシア)バレエ学校卒業。1980年、ニジニ・ノヴゴロドのオペラ・バレエ劇場でデビューを果たす。その後はリトアニア国立オペラ・バレエ劇場に登場し、1992~2002年にはクラクフ歌劇場(ポーランド)バレエ団のソリストとして在籍するなど、22年間、プロダンサーとして活躍する。「白鳥の湖」、「眠れる森の美女」、「くるみ割り人形」などのバレエ作品ならびに現代舞踊のステージに出演。1995年、バレエ団「オラニム・ダンス・グループ」を設立し、ポーランド国内外で数多くの舞台に立つ。2002年、「シロンスク」舞踊団がヴォイチェフ・キラル記念式典(クラクフSTU劇場にて開催)に出演する際、ワルツの振付を担当したことで連携を開始。今では「シロンスク」バレエ団の優秀な教師として、また、卓越した振付師として、舞踊団の芸術的創造性を支える柱となっている。以下に挙げるプロジェクトは、ズプコフの豊かな実績の中で特に重要な位置を占めている:スタニスワフ・モニューシュコの音楽を伴う舞踊団の演目「魔法」の振付(2003)。「シロンスク」創立55周年の際、舞踊団のダンサーと作曲家ゴラン・ブレゴヴィッチの共演にあたり、舞踊団と共に舞台を創り上げる。2006年、自身の創作的ビジョンに従って、国際現代舞踊サマースクールを設立、自ら運営管理にあたる。これは2007年以降、「シロンスク」舞踊団の教育事業「夏季芸術スクール」として、より大きな規模で開催されている。2014年、振付師兼教育者として、国際芸術・教育プロジェクト「ポーランド・ノルウェーのフォークダンス&インプレッション」に参加。ポーランドとノルウェーの各地でコンサートならびに一連のダンス・ワークショップを開催し、両国の文化を広く紹介する。2019年、論文「プロダンサーを養成するモダンダンス・テクニックの原則。ある種の問題点」を発表し、博士号を取得。現在は「シロンスク」舞踊団に勤務。舞踊団のバレエ団代表、クラシックバレエと現代舞踊の教育者、並びに、振付師として活躍を続けている。

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