9.09.2022 イベント, ニュース, 音楽

ポーランド国立放送交響楽団 日本公演

ポーランド国立放送交響楽団(NOSPR)が20年ぶりに6度目の来日を実現しました。

9月4~20日にオーケストラは日本の重要な文化的中心地である、東京、大阪、名古屋、福岡、山形、そして横浜で公演します。演奏会の演目に予定されているのはポーランド音楽(ショパン、バツェヴィチ)のレパートリーと世界的な名交響曲からのスタンダードな曲目(ドヴォルザーク、ブラームス)です。ポーランド国立放送交響楽団員とともに出演するのは、素晴らしい若手ピアニスト角野隼斗です。演奏会のタクトを振るのは、伝説的指揮者マリン・オルソップです。ポーランド国立放送交響楽団は最も重要なポーランドの交響楽団の一つであり、多方面で活動する文化機関です。

 

交響楽団の歴史は1935年に遡ります。アンテナデビューは1935年10月2日、それ以来常にポーランド・ラジオ局の電波に乗りつづけています。第二次世界大戦後、オーケストラはカトヴィツェで活動を再開しました。続く数十年間に、交響楽団は195回の国外ツアーを行い、5大陸の51か国528都市で1174回の演奏会を開いて、次第にその国際的評価を高めてきました。オーケストラは世界の主要演奏会場に出演し、レナード・バーンスタイン、マルタ・アルゲリッチ、プラシド・ドミンゴ、アルトゥール・ルービンシュタインなど、現代の最も重要な芸術家たちと共演してきました。自作品の初演をオーケストラに委ねた作曲家は、ヴィトルト・ルトスワフスキ、ヴォイチェフ・キラル、ヘンリク・ミコワイ・グレツキ、クシシュトフ・ペンデレツキその他、NOSPRの録音は権威あるレコードレーベルからリリースされています。長年にわたり優れた指揮者たちがオーケストラを率いてきました――ヤン・クレンツ、カジミェシュ・コルト、タデウシュ・ストルガワ、イェジ・マクシミュク、アントニ・ヴィト、ガブリエル・フムラ、ヤツェク・カスプシク、アレクサンダー・リーブライヒです。

2014年にオーケストラの新しい本拠となる施設が生まれました――ヨーロッパ最高のコンサートホールの一つである、ポーランド国立放送交響楽団(NOSPR)コンサートホールです。このホールは権威ある欧州コンサートホール機構(ECHO)に加盟している、ポーランド唯一のホールです。これは、永田音響設計の豊田泰久が設計した音響によって、さらにはそれが置かれている地域の伝統を援用した建築によっても、人々を魅了する空間です。

NOSPRについて: www.nospr.org.pl/en

 

写真: ポーランド広報文化センター / マチェイ・コモロフスキ

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